2025/10/02 15:43

おすすめの飾り方

10月にお届けした花材は、一つの花瓶にまとめて飾っていただいてもお手軽に季節を感じることができますし、枝物だけを小分けにしてもとても飾りやすくなっております。
F. [éf]らしくユニセックスに様々な場所に合うようなテイストを意識し、F. [éf]の秋を表現しました。
少しずつ肌寒い日が増え、束の間の秋を今月お届けいたしましたお花を通して感じていただけますと幸いです。

今月のお花を1つの花瓶でまとめて飾る際は、各花材が重なり合わないように高低差をつけて届いた状態から手で優しくほぐしながら飾りましょう。

届いたお花を飾り、よく観察し、どの向きを正面に飾ったら美しく見えるかを様々に試していただくことでお花の魅力を体感することと同時にお花の飾り方も上達しています。

一度花束をバラしてから花瓶に飾る際の飾り方のポイントは次の3ステップです。

おすすめの飾り方

①初めに紅葉ヒペリカムと石化ヤナギを器の高さの2倍ほどに切り、器の口に沿わせるようにざっくりと花瓶に活けて後に活ける花材の土台を作ります。

②①で作った土台にアジサイとアンスリウムを活けていきます、アジサイが手前に来るようにそれぞれ高さを変えて三角形を意識しまとめて飾るのがおすすめです。花材が動く場合は土台やアジサイに絡ませるように活けると固定されます。

③風でなびくようにススキ、ユーカリを飛び出させるように活け、最後にそれぞれの花材の高さが重ならないように調整して完成です。

飾る際に枝物などで土台を作ることで、空間が出来、空いた箇所を埋めるように活けることで、お手軽にまとまりがよく飾ることができます。

土台の枝物に引っ掛けるように花材を活けていくことで自然に花材が留まりたい場所に動いてくれます。

2本以上同じ花材がある場合は、同じ箇所にまとめて飾るグルーピング、または対角線を意識して「手前に1本活けたら奥にも1本、右に活けた左に1本」のように飾るとお手軽に飾れます。

お花を素敵に飾るコツは、ざっくりと自然や偶然に任せて活けることです。今月のお花はお花が大きく重みがあるため、飾った際になかなか思ったところに留まらずぐるんと動き、自分の好きな箇所に固定するのは難しいかと思います。

無理やり花材を固定するのではなく、花材の場所は、花材がいきたいように花材を任せて、その花材に合わせて会話するように花材を器に足していくのがおすすめです。

お花の飾り方に正解はありません。難しく考えずお花と向き合い、飾り手が美しいと思う形にてお花との暮らしをお楽しみください。