2025/10/31 14:46

今月お届けのお花


バラ

年に2回、春と秋に旬を迎えるバラ。バラは古くより親しまれ現在では約3000種類を超す品種があるとされています。その中でも緑色の品種は100種類もなく珍しい色のバラとされています。秋のバラの特徴は、秋の外気があいまってじっくりと時間をかけて育つことから花びらの発育に深みがあり、花びらの枚数も多くゆっくりとほころび咲いていきます。
市場に流通するバラには2種類あり、1本の茎に1つのお花をつける「スタンダード咲き」と1つの茎に複数のお花をつける「スプレー咲き」があります。どのバラも人の手を加えず自然の状態で育てると、1本に複数のお花を付け、スプレー咲きの状態になります。生産者の技術により、複数ついたお花を摘むことで残ったお花に養分が行き渡り充実した1輪のスタンダード仕立てのバラが出来上がります。

フレッシュな状態でお花を観賞する期間の目安は、約2週間〜20日程度。
涼しい場所に飾ることで、長く綺麗な状態でお楽しみいただけます。

<お手入れ方法>
・お手入れ方法は、お水替えの際に1cm程茎をハサミで切るようにしてください。
・バラは、綺麗なお水を好みますので花瓶のお水の水換え頻度は、2~3日に1度。濁ったお水で飾り続けると花首が下を向いてしまうことがあります。その際は、茎を3cmほど切り、たっぷりの綺麗なお水が入った花瓶に飾っていただきますと元気になることがあります。
・花びらに茶色のシミが出てきた場合はなるべく早い段階で手で優しく取り除いてください。

リューカデンドロン

南アフリカ原産のネイティブフラワーの仲間のリューカデンドロン。
リューカデンドロンのお花は、日に日にゆっくりとお花が咲きひらいていきます。
お花を触れた際の質感も硬く、お手軽にドライフラワーになります。
フレッシュな状態でのお花の鑑賞期間の目安は、約2週間〜3週間程度、ドライフラワーとしても半年〜1年ほどお楽しみいただけます。

<お手入れ方法>
・比較的丈夫なお花なのでお水替えのタイミングで茎を切る程度で長くお楽しみいただけます。
・花瓶の水に葉が浸からないように水に浸かる枝や葉は取り除きましょう。
・花瓶のお水の量は少なめから半分がおすすめ。
・茎を切る際はとても硬いので、茎の断面にハサミを入れて割るように切れ込みを入れるとお水を吸い上げやすくなります。
・ドライフラワーにする場合は、みずみずしい段階で乾かすとより綺麗なドライフラワーになります。

ワックスフラワー

年に長くわたり流通のあるワックスフラワー。南半球のオーストラリアが原産で、主に秋から春にかけて旬を迎えます。名前の由来は、花びらの表面がロウでコーティングされたように艶やかで、光沢のある質感をしていることから “Wax Flower(ワックスフラワー)” と呼ばれるようになりました。
小花が枝先にいくつも咲く可憐な姿が魅力で、1本でもボリューム感があり、アレンジメントやブーケの中ではふんわりとした動きをつくってくれます。

ワックスフラワーのもうひとつの特徴は、香り。レモンに似た爽やかな香りを持ち、飾る空間にやさしく漂います。小さな花ながら花もちがよく、環境によっては2週間以上も楽しめる丈夫さも魅力のひとつです。


<お手入れ方法>

お水替えの際には、茎を1cmほど切り戻してあげると、お水の吸い上げが良くなります。

・水は2~3日に一度、濁りが出る前に交換をしてください。茎の切り口がぬめりを帯びた場合は、少し多めに切り戻して清潔なお水に入れてください。
・乾燥に強く花もちのよいお花ですが、直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所に飾るのが長持ちのコツです。

ヤシャブシ

年を通して枝物として流通するヤシャブシ。日本の山地や川沿いなどに自生する、カバノキ科ハンノキ属の落葉樹です。秋から冬にかけて、枝先に小さな松ぼっくりのような実をつけ、その独特な質感と自然味のある風合いが魅力とされています。花材としては、実が緑から茶褐色に変化する過程も美しく、季節の移ろいを感じさせてくれます。

ヤシャブシの実は乾燥に強く、時間の経過とともに木質化していくため、ドライフラワーとしても人気があります。枝ぶりに自然な動きがあり、アレンジメントやスワッグの中でアクセントとして用いられるほか、和の雰囲気を添える花材としても重宝されます。

<お手入れ方法>
・お水替えの際には、枝の根元を2〜3cmほど切り戻してあげると、水の吸い上げがよくなります。
・実の部分を水に浸けると痛みやすくなるため、水位は実が浸からない程度に調整してください。
・花瓶の水は2〜3日に一度を目安に交換を。濁りが出る前に清潔なお水に取り替えることで、長くお楽しみいただけます。
・乾燥が進むと自然にドライ化し、色味や質感の変化も含めて長期間観賞できます。直射日光を避けた穏やかな場所での飾り付けがおすすめです。

お花の飾り方やお手入れ方法は、初めのうちは難しいものに感じることもあるかと思います。
ですがお花も生き物であり、絶対という決まりや方法はありません。
お届けしたお花と寄り添い、少しずつお花を理解していく、そんなきっかけになっていただけたら幸いです。
F. [éf]の緑の花の定期便を通して「お花と過ごす時間」が普段の時間より少しでも豊かなものになりますように。

※輸送中の配送事故等で、稀にお花に破損、または萎れた状態になってしまうことがあります。傷んだ状態で届いた場合は、1度花材の茎を1cmほどハサミで切っていただき、たっぷりのお水が入った花瓶に飾っていただき直射日光のあたらない涼しい場所で半日ほど休ませてあげることで元気な状態に戻ります。半日ほど様子を見ていただきみずみずしさが戻らない場合は、お手数をお掛けいたしますがF. [éf]お問い合わせフォームまでご連絡をお願い申し上げます。